「私たちの仕事は、女性がより優雅できれいになるための美しい服を作ること。新世紀に入ってからの大きな変化は、女性らしさが異性の目ではなく自分が楽しむためという視点で定義されるようになったこと。しかし最近は一方で、責任ある地位に就く女性が本格的に増えたことで、より強くて知的で能動的なことも求められてきた。そのため例えば今シーズンは、オンの場で着るテーラードスーツと部屋着の二極をそろえました。どんなドレスを着ているかではなく、どんな人なのかが今はより大事なのです。そのため、女性の内面の強さをパワーアップするような、しかも品の良さとつつましさも備えたシンプルで長く着られる服を作っていきたいと思います。私たちは最新の素材と芸術的な技術で革命のような試作品を作る。時には、6回も7回もやり直します。デザインには、鍛錬を続けた技と詩的で心に訴えるような夢の部分が込められているのです。ブランドは、9ドルのTシャツではなく、少しお金がある時に買いたくなる物を作っていくべきだと思う」。