この話を妻にしたら「信じられない」という顔をした。
妻「でも、日本はトルコやイラクより緑の森がすっと豊かに
あるのに……」
私「あの計算式には既存の地下水は含まれてないからね。そ
の地下水のおかげで森林があるんじゃないの」
妻「“91位”が悪いってわけじゃないでしょ?」
私「日本に特別豊富に水があるわけじゃないってことだと思
うけど」
妻「水の質の問題は?」
この水資源の問題は、なかなか分かりにくい。なぜなら、
地球は“水の惑星”で水自体は豊富にあるからだ。上の計算
式には「地下水」が含まれていないだけでなく、国外からの
輸入量も含まれていない。因みに、この記事にあるミネラル
ウォータ一の使用量は、国産と輸入を合わせた量が1986
年に8万2179キロリットルだったのが、2003年には
146万4077キロリットルにまでなっている。17年で18
倍だ。これに比べて国内の年間使用量は、1975年の850
億立方メートルから、2001年の859億立方メートルへ
と微増しているにすぎない。このうち増加しているのが生活
用水の利用で、1975年の88億立方メートルから2001
年には143億立方メートルまで増えた。農業用水や工業用
水への利用は、逆に減少している。つまり、我々が一般家庭
で使う水とペットボトルの飲料水の使用量が、どんどん増え
ていることになる。日本の水資源は“特別に豊富”という考
えはそろそろ改めて、水道水が飲める有りがたさに感謝しつ
つ、水を大切に使わなければならないと思う。